アゼルバイジャンGP 予選・FP3レポート ラッセルが0.837秒差の独走ポール、首位アントネッリはQ1クラッシュで16番手

予選
FP3

予選結果

順位 ドライバー チーム Q1 Q2 Q3
1 ジョージ・ラッセル Mercedes 1:43.615 1:43.462 1:42.526
2 シャルル・ルクレール Ferrari 1:44.360 1:43.780 1:43.363
3 オスカー・ピアストリ McLaren 1:45.014 1:43.814 1:43.364
4 アイザック・ハジャー Red Bull 1:44.161 1:43.880 1:43.500
5 ランド・ノリス McLaren 1:44.571 1:44.020 1:43.672
6 ルイス・ハミルトン Ferrari 1:44.260 1:44.037 1:43.858
7 ピエール・ガスリー Alpine 1:44.489 1:44.106 1:44.047
8 マックス・フェルスタッペン Red Bull 1:44.041 1:43.706 1:44.081
9 カルロス・サインツ Williams 1:45.104 1:44.629 1:44.566
10 フランコ・コラピント Alpine 1:45.106 1:44.683 1:44.963
11 オリバー・ベアマン Haas 1:45.228 1:44.775 —
12 リアム・ローソン Racing Bulls 1:45.535 1:44.860 —
13 アレクサンダー・アルボン Williams 1:45.031 1:45.001 —
14 エステバン・オコン Haas 1:45.039 1:45.016 —
15 アービッド・リンドブラッド Racing Bulls 1:45.381 1:45.106 —
16 キミ・アントネッリ Mercedes 1:45.504 タイムなし —
17 ガブリエル・ボルトレート Audi 1:45.799 — —
18 ニコ・ヒュルケンベルグ Audi 1:45.920 — —
19 フェルナンド・アロンソ Aston Martin 1:46.593 — —
20 セルジオ・ペレス Cadillac 1:46.658 — —
21 ランス・ストロール Aston Martin 1:47.337 — —
22 バルテリ・ボッタス Cadillac 1:48.290 — —

FP3 結果

順位 ドライバー チーム タイム 差 周回
1 マックス・フェルスタッペン Red Bull 1:43.922 21
2 ジョージ・ラッセル Mercedes 1:44.021 +0.099s 21
3 ルイス・ハミルトン Ferrari 1:44.033 +0.111s 18
4 キミ・アントネッリ Mercedes 1:44.273 +0.351s 21
5 シャルル・ルクレール Ferrari 1:44.544 +0.622s 22
6 ピエール・ガスリー Alpine 1:44.637 +0.715s 20
7 オスカー・ピアストリ McLaren 1:44.746 +0.824s 20
8 ランド・ノリス McLaren 1:44.899 +0.977s 20
9 アイザック・ハジャー Red Bull 1:45.176 +1.254s 22
10 フランコ・コラピント Alpine 1:45.592 +1.670s 20
11 カルロス・サインツ Williams 1:45.605 +1.683s 24
12 オリバー・ベアマン Haas 1:45.692 +1.770s 25
13 ガブリエル・ボルトレート Audi 1:45.854 +1.932s 18
14 エステバン・オコン Haas 1:45.918 +1.996s 21
15 ニコ・ヒュルケンベルグ Audi 1:45.998 +2.076s 18
16 セルジオ・ペレス Cadillac 1:46.004 +2.082s 19
17 アレクサンダー・アルボン Williams 1:46.076 +2.154s 24
18 リアム・ローソン Racing Bulls 1:46.222 +2.300s 23
19 アービッド・リンドブラッド Racing Bulls 1:46.271 +2.349s 22
20 フェルナンド・アロンソ Aston Martin 1:46.512 +2.590s 19
21 バルテリ・ボッタス Cadillac 1:48.587 +4.665s 19
22 ランス・ストロール Aston Martin 1:49.279 +5.357s 9

セクター別の速度差は誰がどこで稼いだのか。F1予選セクター優勢マップ(TrackDominance)で予選アタックのテレメトリーをドライバー同士重ねて比較できる。

目次

予選ハイライト

ラッセルが0.837秒差でポール、バクー史上最大の差

ジョージ・ラッセル(メルセデス)がQ3最終アタックで1分42秒526を記録し、今季5回目のポールポジションを獲得した。2番手シャルル・ルクレールとの差は0.837秒。今季の予選で最も大きなポール差で、バクーで行われた予選としても2016年の0.757秒を上回り過去最大となった。ラッセルはQ1からQ3までの全セグメントでトップタイムを記録し、ポールラップの3セクターはいずれもセッション最速だった。ルクレールとの差のうち0.767秒はセクター2と3で生まれたもので、セクター1の差は0.070秒にとどまる。メルセデスのバクーでのポールは2019年のバルテリ・ボッタス以来。ラッセルは「F2やF3の頃を含めても、たぶんキャリアで一番大きな差だ」と振り返った。

ランキング首位のアントネッリはQ1でクラッシュ、16番グリッドから決勝へ

キミ・アントネッリ(メルセデス)はQ1で2本目のアタックに入った直後のターン1で壁に接触し、左フロントのサスペンションを損傷した。ピットへ戻ろうとしたがチームの指示でマシンを止めている。1本目の1分45秒504がQ1の15番手タイムだったためQ2進出は決めていたものの、Q2は走れずに16番手で予選を終えた。アントネッリがQ3に進めなかったのは今季初。本人は「周回ごとにグリップが急に上がっていて、ターンインしたら前の周よりずっとフロントが入り、壁に触れてしまった」と説明し、自分の不要なミスだったと認めた。今大会前の時点で2位ラッセルに81点差をつけていたが、決勝はそのラッセルがポールに並び、アントネッリは16番グリッドから追い上げることになる。前回後方からのスタートとなったイタリアGPでは、19番グリッドから優勝している。

ルクレールとピアストリは0.001秒差、復帰戦のハジャーが4番手

フロントロウの残り1枠はシャルル・ルクレール(フェラーリ)が1分43秒363でつかんだ。3番手オスカー・ピアストリ(マクラーレン)との差はわずか0.001秒で、ルクレールはポールとの差について「予想よりずっと大きかった」と認めている。4番手には手首の負傷で3戦を欠場していたアイザック・ハジャー(レッドブル)が入り、ハンガリーGP以来となる予選でチームメイトのマックス・フェルスタッペンを0.581秒上回った。Q3序盤にはマクラーレンが一時1-2に並んだものの、ランド・ノリスは最終アタックのターン3でロックアップしてランオフエリアに逃げ、5番手に終わった。ルイス・ハミルトンはQ3の2本ともスリップストリームを得られず6番手。

フェルスタッペンは8番手、トップスピード不足を訴える

FP3トップのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は8番手に沈んだ。Q2ではラッセルに0.244秒差の2番手につけていたが、Q3は1分44秒081にとどまりポールから1.555秒離されている。本人は予選を通してトップスピードが足りず、チームメイトに対して1周あたり約0.5秒を失っていたと説明した。Q3ではアタック前の準備周でバッテリーが充電しきれない場面があり、最終アタックでは黄旗にも遭遇したという。Q1の時点で、無線ではフロントの底付きがひどくブレーキングできないと訴えていた。7番手に入ったピエール・ガスリーがそのフェルスタッペンを上回り、フランコ・コラピントも10番手でアルピーヌは2台そろってQ3に進んだ。

FP3ハイライト

フェルスタッペンが今季初のFP3トップ、ラッセルのフリー走行全制覇を阻む

FP3はマックス・フェルスタッペンが終盤に1分43秒922を記録してトップに立った。フェルスタッペンが今季のFP3で最速となるのはこれが初めて。木曜のFP1とFP2を制していたジョージ・ラッセルは0.099秒差の2番手で、フリー走行3セッションの全制覇はならなかった。両者のベストラップを比べると、フェルスタッペンはセクター2でラッセルを0.172秒上回っている。3番手のルイス・ハミルトンはセッション最後のラップで浮上し、上位3台は0.111秒差に収まった。4番手はキミ・アントネッリ、5番手はシャルル・ルクレール。セッション中にはバーチャルセーフティカー(VSC)が2度導入された。ランス・ストロール(アストンマーティン)はターン1のイン側の壁にホイールを当ててマシンを止め、9周で走行を終えている。

審議で決勝グリッドが変動、サインツは9番手から14番グリッドへ

予選後の審議を経て、決勝グリッドは予選順位から入れ替わる。カルロス・サインツ(ウィリアムズ)はFP3でも黄旗区間での減速不足を問われたが、黄旗の表示から区間に入るまでの時間が短かったとしてけん責にとどまっていた。Q3ではノリスのコースオフで出た黄旗に対して十分に減速しなかったと判断され、今度は5グリッド降格。ウィリアムズに今季初のQ3進出をもたらした9番手から14番グリッドへ下がる。セルジオ・ペレス(キャデラック)はQ1のターン19でピアストリの走行を妨げたとして3グリッド降格を受け、20番グリッドとなった。PUコンポーネント交換による降格でアストンマーティンの2台は最後列に並ぶため、コラピントが9番グリッド、オリバー・ベアマン(ハース)が10番グリッドに繰り上がる(いずれも予選後の審議結果を反映した時点)。

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