F1の歴史上、予選Q3への進出率が90%を超えているドライバーは2人しかいない。マックス・フェルスタッペンの90.16%(220回/244回)と、オスカー・ピアストリの90.12%(73回/81回)。3人目はいない。ハンガリーGPを終えて夏休みに入った時点の集計が、r/formula1に投稿された。
| ドライバー | Q3進出 | 予選回数 | 進出率 |
|---|---|---|---|
| フェルスタッペン | 220 | 244 | 90.16% |
| ピアストリ | 73 | 81 | 90.12% |
公式統計として発表されている数値ではなく、ファンによる集計。そもそもQ3という区分は、予選が3セッションのノックアウト方式になった2006年以降のもの。比較の対象も、それ以降にキャリアを持つドライバーに限られる。
フェルスタッペンの244回には、トロロッソで走った23戦がまるごと入っている。ピアストリの81回には、序盤に大苦戦した2023年マクラーレンでのルーキーイヤーが入っている。上位マシンだけを積み上げた数字ではない。
しかも2人は、今季の最速マシンに乗っているわけでもない。11戦で8勝を挙げているのはメルセデスで、ドライバーズランキングはフェルスタッペンが6位(109点)、ピアストリが7位(92点)。それでも、予選でトップ10に入り続ける確率だけは、この2人が歴代の頂点にいる。
ただし、コメント欄の空気は称賛一色ではなかった。トロロッソ時代の評価、2023年マクラーレンの実力、ボッタスの連続記録、そしてこの数字が測っているのはドライバーなのかマシンなのか。
トロロッソで23戦走ってこの数字
フェルスタッペンがトロロッソで23戦走ってる(たしか)ことを考えると、この数字はかなり正気じゃない。
そう。新しいファンは、トロロッソ時代のマックスがどれだけやってたか知らないんだよ。
良かったのは確かだけど、予選に限って言えばあの時代のQ3進出は14回で、サインツは11回。つまり、ミッドフィールド上位と言えるくらいのマシンはあった、ということでもある。
ミッドフィールド上位=コンストラクターズ7位のこと?
公平に言えば、デビューイヤーにあのマシンで4位を何度か取ってる。3歳年上のサインツの最高位は7位で、しかも獲得ポイントはサインツの3倍近くだった。
ついでに言っておくと、マックスはフォーミュラカーに乗って2年目、F3を1年やっただけの状態。カルロスは6年目だった。
トロロッソは現在のレーシングブルズの前身にあたるチーム。フェルスタッペンは2015年に17歳でここからデビューし、2016年レッドブルへ昇格した。
マックスがF1に11年もいるってのが、まずおかしい。
つまりQ3を24回逃してるということだ。マックスなら220回より24回の方を話題にするだろうな🦁🦁
2023年のマクラーレンは本当に後方集団だったのか
これはピアストリよりも、2023年から今にかけてのマクラーレンの立て直しを物語ってる。
どちらかと言えば2024年以降。2024シーズンが始まってから、マクラーレンの2人はQ3を1回しか逃してない。
2023年はピアストリのルーキーイヤーだからね。そこを含めて90%超えというのは、あの頃からのマクラーレンの立て直しを示してる。2023年のマクラーレンは、少なくとも序盤は出来が悪かったわけで。
それはそうだけど、ピアストリは2023年の40%を後方チームのマシンで走らされてたからね。
40%? マクラーレンが本当に後方だったのは、多くて1〜2戦だよ。あの年の2戦目でQ3に入ってるし、22回のうち17回Q3に行ってる。
2023年のマクラーレンが序盤に苦しんだのは事実だけど、シーズンの40%を後方チーム扱いするのは相当な誇張だ。ピアストリは2回目の予選で8番手だったし、そこでマクラーレンが後方だったという証拠はない。アップデート前でも、普通のミッドフィールドとして走れたレースもあったし、マイアミみたいに後方寄りの性能しか出なかったレースもあった。サーキットによってマシンの出方は変わるわけで、アップデート前の全レースが後方だったとは言えない。
アルピーヌを選ばなかった答え合わせ
アルピーヌに行かなかったことで生まれた、また一つの良い結果。
ほんとそれ。GOAT(史上最高)級の判断だよ。もしアルピーヌでF1に入ってたら、タイトル争いに絡むまで何年かかったことか😂 今頃、キャリア通算のポイント獲得が10回くらいで止まってたんじゃないか。
ボッタスの連続記録の方が上ではないか
個人的には、ボッタスの連続記録の方が凄いと思う。
連続Q3進出の最長記録はバルテリ・ボッタス。ウィリアムズで始まって、ザウバーで終わった。
ボッタスの連続Q3進出は103回で、Q1〜Q3方式になってからの最長記録。2017年オーストラリアGPから2022年サウジアラビアGPまで続き、2022年オーストラリアGPで途切れた。
完全に同意。記憶違いでなければ、Q3に届く力のあるマシンでは100%進出してる。アルファロメオ移籍直後の数戦でも、きっちりQ3に入れていた。開発競争で置いていかれる(文字通り第3戦)までは。もちろん今回の全体の記録には当てはまらない話だけど、この狭い領域では正当にレジェンドだよ。
一番おかしいのは、その全期間で一度も運に見放されてないこと。前を塞ぐ遅いマシンもなし、勝負のラップを台無しにする黄旗もなし、セッションに出られなくなるマシントラブルもなし。毎週きっちり、最低限は足りる状態が続いた。
メルセデスが完璧な信頼性に近づいたことすらないのを考えると、ある種の奇跡だよ。
ドライバーの数字か、マシンの数字か
偶然かもしれないけど、この2人はキャリアのほぼ全部を上位チームで過ごしてる(数戦の誤差はあれ)。才能があるのは否定しないけど、これは何よりも乗ってきたマシンの話だと思う。
その通り。ボッタスはとても良いドライバーだったけど飛び抜けてはいなかった。それでもメルセデス時代のQ3進出率は100%だった。
F1ドライバーの数字なんて、チームメイト同士の比較か、マシンが極めて互角という稀なケースを除けば、ほぼ全部ドライバーよりマシンの話になる。
そう。特にノリスが89%あたりにいて、レース数は倍、しかもマシンはもっと悪かったことを考えるとね。
そうだね。ノリス(85.3%)とルクレール(83.2%)は90%にけっこう近くて、これまで乗ってきたマシンを考えると立派な数字だと思う。
ノリスは、スポンサーもいなかった頃のマクラーレンを考えると相当に立派だよ。
次に90%へ届くのは誰か
アントネッリがそのうち追いついてくるんじゃないか。今のところ27回/35回。
アントネッリはもう、ピアストリがキャリア全体で逃したのと同じ回数のQ3を逃してる。ピアストリの今の進出率に並ぶには、この先46戦連続でQ3に入る必要がある。
ちょっと面白い事実として、上位4チームのドライバーで2028年より前にこのリストへ入り込めるのはハミルトンだけ。今年あと11回、来年24回のQ3があるとして、その全部に進出したとしてもこうなる。ハミルトン 90.6%(+0.84)、ハジャーとアントネッリ 88.6%(+11.4)、ノリス 87.9%(+2.6)、ルクレール 85.8%(+2.69)、ラッセル 67.7%(+6.94)。
ハミルトンがここにいないのはどういうことなんだ。
2022年から2025年のメルセデスとフェラーリに焼かれた。90%は下回ってるけど、大きく下じゃない。85〜90%の間くらい。(追記)たしか89.97%だと思う。
マシンも重要ではあるが、フェルスタッペンは実力も間違いなく過去最高だと思う
出典:r/formula1、formula1.com

