角田の週末は、スプリントで走行時間は最小、2026年型マシンでのレースは初めてだが11位。ポイント圏まで、あと1つだった。そこまではむしろよくやったという話になる。問題はタイヤだ。中団の同じ集団を走った4人の、再スタート後のタイヤ推移を並べるとこうなる。
| ドライバー | 再スタート後のタイヤ推移 | 結果 |
|---|---|---|
| ニコ・ヒュルケンベルグ | ソフト(3〜19周)→ ソフト(20〜48周)→ ハード(49〜71周) | 8位 |
| フェルナンド・アロンソ | ソフト(3〜34周)→ ハード(35〜71周) | 9位 |
| ピエール・ガスリー | ミディアム(3〜18周)→ ハード(19〜46周)→ ミディアム(47〜71周) | 10位 |
| 角田裕毅 | ソフト(3〜18周)→ ハード(19〜44周)→ ソフト(45〜71周) | 11位 |
ハードで26周走ったあとに、それより長いソフトで27周。しかもミディアムは決勝で一度も使っていない。赤旗明けもソフトで再スタートを切っているが、タイミングデータ上、そのセットには3周ぶんの使用履歴が残っていた。同じタイミングでアロンソは新品ソフトを入れ、そこから32周引っ張って実質1ストップに組み替えている。18番グリッドからの9位は、その組み替えの成果だ。
F1公式のレースレポートも、角田の3ストップがアロンソの2ストップより遅く、それがアストンマーティンに先行を許した要因だと書いている。代表は「ユウキがコースオフして少し後退したが、1戦限りの代役でここまでやるのは驚異的」とコメント。角田本人も「できることは全部やったし、本当に楽しかった」と振り返っている。
ただ、チーム目線ではそう穏やかな話でもない。第12戦終了時点で、レーシングブルズはコンストラクターズ5位(66点)、6位アルピーヌ(63点)との差はわずか3点。ガスリーは「レーシングブルズは明らかに直接のライバル。彼らは自分たちのレースを最大化して、こちらのレースに影響を与えるプランを持っていた」とまで言っている。その3点差の相手に、11位で負けた。
驚きよりも先に、諦めが来た
今に始まった話じゃないだろ。角田+トロロッソ戦略=11位
別に困惑はしてない。VCARBが角田に戦略で得をさせたことなんて、一度もない。
レーシングブルズの戦略はダメ。それだけの話。悪意があるわけじゃない、単に有能じゃないというだけ。以上。
角田が戻ってきた途端、VCARBは「戦略が壊滅的なチーム」という評判のほうも思い出したらしい。ローソン&ハジャー、ローソン&リンドブラッドの組み合わせのときはその評判が消えていたのが面白い。
新しい話じゃない。角田がレギュラーだった頃も、半分くらいはタイヤ選択をやらかしてた。
歴史の書き換えがひどいことになってるな。
毎レースちゃんと追いかけていたなら、角田の話でこれが常に大きな論点だったのはわかるはずだ。
この数年、角田は本当にチームからわざと不利な扱いを受けているんじゃないかと、何度も疑った覚えがある。それくらいひどかった。
リカルドの名前が出てくる
一度リカルドのチームメイトになった者は、永遠にリカルドのピット戦略を受け継ぐ。
本当にそれ。彼はほぼ毎回、コース上で最悪の戦略を押し付けられていた。結果だけ見てドライバーの実力を語れない理由が、まさにこれ。
多くの人はリカルドが完全に終わっていて、100パーセント本人の責任みたいに言っていたけど、2024年の彼はとんでもない戦略を何度も食らっていた。たいていは忘れられて、コース上に放置されたまま消えていく。
ミディアムはどこへ消えたのか
赤旗のときになぜタイヤを替えなかったのか、そこが理解できない。しかも最後はミディアムじゃなく中古のソフトで走らせている。VCARBはミディアムでのマシン性能を心配していたのか?新品ミディアムが2セットあったのに!
ソフトで30周近く走らせるのは、たしかに「選択」ではあった。新品のミディアムもハードも、もう残ってなかったのか?
新品ミディアムはあったはずだけど。
しかも昨日ここに貼られていたチャートによると、あれは中古のソフトだった。
面白いのは、角田がミディアムを使ったのは予選に向けた準備のFP1だけだったと記憶していること。つまりチームは、本人が一番しっくりきていたタイヤを結局使わせなかったことになる。
燃料が軽ければ摩耗面で有利になるのは一般論として正しい。だからアロンソがレース序盤、重い燃料でオコンやアルボンの汚れた空気の中を長く走りながらあれをやったのは、もっと評価されていい。それに昨日のミディアムもそこまで良くはなかったと思うし、避けようとしたのはあのチームだけじゃない。リンドブラッドのロングスティントでタイヤに手応えを感じられなかったから、ソフトに賭けたんじゃないか。
リンドブラッドは再スタート後、ドライブスルーペナルティを挟みつつミディアムのまま36周目まで走り続けている。30周を超えるロングスティントで、コメントが指しているのはこの走行。チームがそこでミディアムの感触を測った結果、角田にはソフトを選んだのではないか、というのがコメント主の見立て。
マシンが軽くなる最終スティントでソフトを使うこと自体は間違っていないし、実際ほとんどのドライバーで長く保っていた。ただ、ガスリーは残り12周あたりでアロンソに追いついたのに、角田はまだ摩耗しきっていないソフトで一向に近づけなかった。
ヒュルケンベルグもソフト2回+ハード1回で8位に入っている。彼の戦略に文句を言っている人は見当たらないが。
ヒュルケンベルグはソフト、新品ソフト、新品ハードという流れで、角田の戦略とは違う。角田はVSCが複数回あったにもかかわらず、中古ソフトでロングスティントを走り切った。ヒュルケンベルグのハードなら、性能を大きく落とさずに最後まで持たせられる。
戦略が下手なチーム番付
みんなフェラーリの戦略を叩くけど、レーシングブルズも歴史的には同じくらいひどいと思う。
フェラーリ、マクラーレン、トロロッソ(そう、いまだにこの呼び方をしている)。最適とは言えない戦略の三位一体。
「最適とは言えない」なんて言い方、優しすぎるだろ
フェラーリやマクラーレンは普段から前を走っているぶん、気づかれやすいだけだと思う。中団や後方は見落とされがちだから。ただ、レーシングブルズが長いこと戦略で失敗し続けているという点には同意する。
ついでに「midclaren」のピットウォールもこのリストに入れておこう。
頂点は2018年ドイツGPだな。乾いた路面にフルウェットで出ていって、マーティン・ブランドルも我々も揃って絶句したやつ
矛先はマクラーレンとピアストリへ
VCARBはマクラーレンとピアストリを見て、こう考えたんだろう。「コンストラクターズを獲ったチームがハードを15周で降ろすなら、うちもハードでロングスティントはやめておくか」と。
「絶対的に最悪」かどうかは微妙だ。ピアストリのハード16周+26周からのソフト28周(記憶違いでなければ)も、相当なものだった。
マクラーレンがピアストリにハードを履かせて、それでいいペースを保っていたから、アロンソみたいにあと1回だけ止まる形に組んでいるんだと思っていた。ところがピットに入るたびに戦略の意味がわからなくなっていって、ただ困惑しながら見ることになった。最後には、あのチームは間違えてミディアムを全部捨てたんだと確信したよ。
主な理由は、ピアストリが中毒者みたいにタイヤを食い尽くしたからだけどな
ローソンには普通の戦略が出てね?
でもローソンには、いつもまともな戦略を与えているよな。
ローソンはたいていスタートでベスト・オブ・ザ・レストの位置まで上がって、アンダーカットされない程度の差を作っている。戦略を機能させているのは本人のほうだ。
レーシングブルズは戦略が最悪のチームの一角であり続けていると思う。ただし例外がひとつあって、モナコの2ストップ義務化のレースでは中団勢を丸ごと出し抜いて、気持ちのいいダブル入賞を決めてみせた。
コースオフで約6秒のタイムロス。最終的なガスリーとの差は4.68秒だからこれが致命的なはず。
これがなければな~悔しい所だが、本人が一番自覚しているだろうな…

出典:r/formula1

