ベルギーGPの予選Q3。レッドブルのアイザック・ハジャーは、自分のタイムを捨ててマックス・フェルスタッペンの引き役に回った。パワーユニット交換にともなう30グリッド降格が確定していて、失うものが何もなかったからだ。
結果、フェルスタッペンはキミ・アントネッリに次ぐ2番手を確保。本人は、あれがなければ6番手か7番手あたりだったと見ている。
予選後、ハジャーが明かした裏側が、話題をさらった。ターン14の出口でフェルスタッペンを待つために減速する。たったそれだけの動作で、PUのソフトウェアが混乱したというのだ。「エンジンが何を出してくるか読めない。理由もなく止まったせいで、エンジンが少し混乱している。ソフトウェアが混乱しているんだ」。1回目のトライは出力が出すぎて相手を置き去りにし、2回目は逆に足りずに詰められた。
2026年のPUは、内燃機関と電気の比率がおおむね53対47。そしてデプロイを仕切っているのは、前のラップまでのドライバー入力から最適な放出パターンを予測する自己学習型のアルゴリズムだ。想定と違う入力が入れば、その場でラップの残りを計算し直す。ハジャーの「理由のない減速」は、アルゴリズムにとって完全に想定外だった。関連して、直線の終盤では、アクセルを全開にしたままでも回生が入り、内燃機関の出力の一部が駆動ではなく充電に回される。どこでどれだけ発生するかはエンジンマップやサーキットの特性、そのコースに割り当てられた回生量によって変わり、スパのような長い全開区間ほど影響が目立つ。
そしてこれ、極端な例というだけの話ではない。スパの週末は同じ症状があちこちで出ていた。ジョージ・ラッセルもオスカー・ピアストリも直線で説明のつかないタイムを失い、ピアストリは「予選のグリッドがコンピューターの機嫌で決まるようじゃ、レースのやり方としてかなり最低だ」と切り捨てている。マクラーレンのアンドレア・ステラに至っては、なぜ差が出るのかチーム内でもまだ議論が続いていると認めた。
ソフトウェアで動くエンジンへの拒否反応
ソフトウェアで動くエンジンってのが本当に無理…
史上最悪のレーシングエンジン、もうこれで確定でいいだろ
マジで歴代最悪のF1レギュレーションだと思ってる
なんなんだこのマシンは。バカバカしいにも程がある
アホらしすぎる。F1マシンの半分をコンピューターが運転してるってことだろ。信じられない
今のF1で一番ダメなのがここ……マシンのソフトウェアが人間のドライバーを上書きしてる
ハイブリッド時代にも似た話はあった
みんな忘れがちだけど、これV6ハイブリッドの頃にもあった話だぞ。確かカタールでラッセルが、普段ならリフトする高速コーナーを全開で抜けたらソフトが混乱してパワーを少し削られた、みたいなことがあった。ただ違うのは、あの頃は85対15くらいの配分だったのが、今は実質50対50。しかも技術面でも規則面でもはるかに複雑で入り組んでる。だから確実に悪化してる
これはマシンが自分のコース上の位置を、スロットルや回転数やギアなんかから割り出さないといけないからだよ。位置特定にGPSは使えない。例の件は去年のカタール予選Q3で起きたやつだ
マクラーレン・ホンダもこれで混乱してたと思うぞ。あまりに遅すぎて
アロンソが食らったやつだよな? 鈴鹿だった気がする。マシンが思ったより速く走れちゃったせいで、予定より高いギアでコーナーを抜けることになったとか
2017年のスパでもあったはず。エンジンが非力でコーナーへの進入が遅かったせいでプウォンを全開で行けてしまって、それでラップ終盤に電気系の仕事がなくなった
もっと前からあった。2017年のスパでアロンソのホンダPUが混乱したんだ。プウォンを全開で抜けたせいで、予選ラップが台無しになった
要するに、ここ数十年のエンジンはだいたいそうだったってことだろ
いや、コース上の想定外の場所で誰かが減速したせいでエンジンがどう振る舞えばいいか分からなくなる、なんて状況は今まで一度もなかった
GPSを使えばいい話では
なんでGPSが使えないんだ?
皮肉なことに、ソフトウェアに運転させたくないからだよ。懸念のひとつが、マシンが自分の位置を把握できるなら実質スロットルをドライバーの代わりに操作できてしまう、という点だった。リフトが必要な場面や、コーナー立ち上がりで全開にできない場面で、MGU-Kの出力を完璧な量だけ削ればいい。理屈の上では、ドライバーはブレーキング以外ずっと床まで踏みっぱなしでいられることになる
ドライバー側に逃げ道はないのか
こういう場面用に、ドライバーが手で切り替えられる「遅延モード」みたいなものをチームがまだ作ってないのが不思議だ。毎周まったく同じ走りをすることを人間に求めるシステムなんて、成立するわけがない。前の周でミスしたら次の周は終わり、というのは大問題だろ
作ってないってことは、たぶん作るのが難しいわけじゃなくて別の理由がある。エンジンモードあたりの規則に引っかかるんじゃないか
つまりこのソフト、首位を走ってて何の邪魔も入らない状況なら最高ってことだな。セーフティカーもVSCもなく、ただ淡々と同じことを繰り返していられるなら。それ以外は特にデプロイでトラブる。チームメイトのためにスリップストリームを譲りたい? コンピューターがノーと言う。常に安定したデプロイが欲しい? ノーと言う。高速直線の終わりで突然スーパークリップされたくない? ノー、あるいは「たぶん」。急にプッシュしたい? 段階的に踏んでいかない限り「たぶん」止まり。Q2やQ3の終盤で大胆にラインを変えたい、レースでフレッシュなアンダーカットを決めたい? ノーか「たぶん」だ。このソフトは予測可能なことが好きで、こっちが決めた場所で放出させてくれるほどは信用してくれない。放出するのは直前のラップの傾向線から算出した場所だけ。たとえそれが今周は使いたくない古いラインのデータでもだ。だからベースの走りが乱れてると終わる。しかも忘れちゃいけないのは、そのデプロイが全出力のきっちり半分だってこと。デプロイに気まぐれが混ざってもペースは変わらない、なんてわけがないよな(棒)。要するにデプロイの質が過去の自分に半分縛られてる。首位なら最高。前後で何が起きるか分からない普通のレースなら最悪。今年は結局「壊れやすいAIデプロイのアルゴリズムのお守り」をする年だ。あのアルゴリズムは今の形ではレースに向いてない。でももう列車は動き出してるから、運営が鼻をつまんで見て見ぬふりを続ける限り、こっちは付き合わされる
「Q2やQ3の終盤で大胆にラインを変えたい? コンピューターはノーかたぶんと言う」ってところ、鈴鹿のルクレールがまさにそれだった。スプーンで小さなミスをしただけで、本来ならラップが完全に壊れるような類のものじゃなかった。なのにそれがソフトを混乱させて、その先の直線でデプロイを大幅に削られて、結果的にラップが台無しになった。本当にふざけてる
バイブコーディングとクリッピー
Microsoftがバイブコーディングしたんだろ
スーパークリッピングの専門家といえば、やっぱりクリッピーでは?
もし自分が何か書く案件だったら、エネルギー回生モジュールの名前は100%「クリッピー」にする
Microsoft製のマシンが今グリッド最速で、Anthropic製のマシンはQ2にも上がれないの、なかなか味わい深いよな
エンジンのソフトウェアはAIとは何の関係もないんだけどな
FIA:バッテリーのデプロイモードは今後すべてGrokに担当させることにしました。健闘を祈ります
いつか事故につながるという懸念
2027年に向けて根本的に変わらない限り、いつかソフトウェアの不具合が大クラッシュを引き起こすぞ
日本ではかなり際どかった。個人的に怖いのはバクーとジェッダだ(開催されるならの話だけど)。ブラインドコーナーだらけの市街地だからな
もう何度も起きてる。オーストラリアでのオスカーのクラッシュも、縁石に乗ってる最中に大きな出力スパイクが来てマシンの姿勢が崩れたのが原因だった
FIAはこう言うんだろ。「士気が改善するまで、この(クソな)レースは続行します」
アイルトン・セナ(絶対に言ってない):「エンジンのソフトウェアが混乱している時点で、君はもうレーシングドライバーではない」。FIA、よくやったよ。レースを殺して、スカイネットと速いクルマが混ざった珍事に変えてくれた。もう誰が本当に速いドライバーで、誰のソフトウェアが安定してるだけなのか、区別がつかない
狭い市街地コースだとクラッシュに繋がりかねないな
出典:r/formula1、Formula1.com

