第10戦ベルギーGP(7月17〜19日)を前に、フェラーリがスパでかなり思い切った勝負に出ようとしている。イタリアの報道によれば、投入されるとみられるのは「マカレナウィング」の進化版。条件がハマればSF-26の最高速が最大11km/h伸びると見積もられている。しかもそれと同時に、開幕からフェラーリの武器だったFTMを今季初めて外すプランが動いている。名前が似ていて紛らわしいので、この2つを先に整理しておく。
| マカレナウィング | FTM(Flick Tail Mode) | |
|---|---|---|
| 正体 | 大きく回転するリアウィングのフラップ | 排気の出口に設けた小さなフラップ |
| 狙い | Xモードでドラッグを大幅に削減 | 排気ガスでリアのダウンフォースを稼ぐ |
| 初お披露目 | バーレーンテスト(実戦投入はマイアミGPから) | バーレーンテスト(開幕から継続使用) |
| スパでは | 進化版を投入見込み | 今季初めて撤去見込み |
マカレナウィングは、2026年からDRSに代わって導入されたアクティブエアロの、フェラーリの極端な解釈だ。低ドラッグ側(Xモード)に切り替わるとき、フラップが軸ごとひっくり返る。フェラーリ版の回転量は報道に幅があり、約225度とも270度とも言われる。プレシーズンのバーレーンテストで初公開され、その動きから1993年のヒット曲のダンスになぞらえて、パドックで「マカレナウィング」と呼ばれるようになった。中国GPのFP1で一度試して引っ込め、実戦投入はマイアミGPからだった。
一方のFTM(Flick Tail Mode)は、排気の出口に設けた小さなフラップ。排気ガスをリアウィング下面へ導いてリアのダウンフォースを稼ぐ、いわば現代版のブロウンディフューザーだ。ハースが真似し、FIAが2027年からの禁止を決めたほどの発明だが、排気口の下側を塞ぐぶん約7馬力を犠牲にしている。全開区間の長いスパでは、その7馬力が重い。ロイック・セラTDはコーナーのダウンフォースを捨ててでも馬力を取り戻す判断を下したと伝えられており、オーストリアGPのFP1でルーキーのディノ・ベガノビッチにFTMなしで走らせたのは、そのためのデータ取りだった。
そしてもうひとつの文脈。同じマカレナウィングでも、レッドブルは真逆に動いている。フェルスタッペンはオーストリアGPの予選とシルバーストンの決勝で、リアウィング絡みのトラブルにより立て続けにクラッシュ。「めちゃくちゃ危険だ。本当に怪我をしかねない、それが2回も」と怒りをあらわにし、FIAが両チームに説明を求める事態になった。フェラーリ版は今のところノートラブル。つまりレッドブルが降ろすかもしれない技術を、フェラーリは進化させて持ち込むという構図になっている。
チャンピオンシップの現在地も添えておく。首位はアントネッリ(179点)、2位ラッセル(154点)とメルセデス勢。3位ハミルトン(147点)、4位ルクレール(108点)。コンストラクターズはメルセデス333点に対してフェラーリ255点。ただしフェラーリはここ3戦で2勝(R7バルセロナのハミルトン、R9シルバーストンのルクレール)と、明らかに流れを引き寄せつつある。
レッドブルは撤退、フェラーリはもう一段上へ
レッドブルがマカレナウィングをやめて普通のウィングに戻そうとしてる横で、フェラーリはレベル2に上げてるの草
フェラーリ「わかった、もっと激しくマカレナする」
フェラーリ「何度だってやってやる」
「これはまだ我々の最終形態ではない」フェラーリ
「来年こそ我々の最終形態だ」フェラーリ
ウィングが一回転してから、普通のDRSみたいに開く
ウィングは水平のまま、車のほうがその周りを回転する
フェラーリの開発ペースに全員が引いている
フェラーリ、本気の”本気”じゃん
フェラーリが「これはまだ私の最終形態ではない」をキメてる横で、ほぼ毎戦アップグレードを持ってくることにトトがイライラしてる
フェラーリ、スーパーサイヤ人化
だからハミルトンのヘルメットは黄色なのか。ならシャルルにも教えてやらないとな
テスト前あたりに、フレッドが今シーズンは開発が全てになると言ってたのを覚えてる。行くぞ
今年のクルマに完全に全ツッパしてるな。トトの許可は取ったのか?
危険なのはレッドブル版だけだった
レッドブルがマカレナウィングを見せびらかした時、みんながフェラーリを見限ったの、今思うと最高だな。蓋を開けたらレッドブル版のほうが危なくて、フェラーリはさらに性能を見つけてきた
レッドブルは何年もDRSのアクチュエーター問題を抱えてた。明らかにその分野のエンジニアリングは得意じゃない
FIAはまだ「レッドブル版が危険」と結論づけたわけではなく、2026年7月16日時点では両チームに追加情報の提出を求めている段階。レッドブル側は、オーストリアとシルバーストンの原因は別物だと説明している。
コストキャップはどこへ消えたのか
トト「でもコストキャーップがぁ」
従業員に住宅を提供するのはコストキャップに入らない。そしてフェラーリはマラネロでそれをやれる手段を思いっきり持ってるからな
フェラーリって実際にそれやってるの?
トトの機嫌が悪いのは、フェラーリが土台をしっかり作ったからだろ。同じ土俵に立つのに必要なアップグレードが少なくて済む、つまり開発の伸びしろが遥かに高いということだから
イタリアの生活費はイギリスより20%くらい安いし、賃金は30%くらい低い。それとフェラーリはマラネロにかなりの数の住宅を持ってるだろうから、スクーデリアの従業員を住まわせるだけならコストキャップには計上されない
住宅の話は考えたことがなかった。賢いな。「給与」には入れず、従業員への報酬の一部として渡す、と
イギリス拠点のチームもやってるかもしれないけど、フェラーリはマラネロの半分くらい所有してるからな
F1みたいに人数の少ない閉じた業界で、賃金をそういう比べ方はしない。国がどこだろうと、ほとんどの賃金は同じになる。事務職なら多少の差は出るかもしれないが、大した額じゃない。自分はフェラーリとミルトンキーンズの両方に応募したことがあるけど、提示された額は同じだった
FIAはスイスの生活費が異常に高いという理由で、アウディにはコストキャップの特別措置を認めてる。だから影響がゼロってことはないと思うぞ
メルセデスは前借り、フェラーリは後伸び
メルセデスがロケットみたいに速かったのは、シーズン序盤で予算を使い切ったからなのか? 財務管理をひどく間違えてて、フェラーリとハミルトンのタイトルの可能性が思ったより高いんじゃないかと考えてる
自分の理解では、フェラーリとメルセデスは今季への取り組み方の哲学が違う。メルセデスは開幕戦により完成度の高いパッケージを持ち込むために費用を前倒しした。一方フェラーリは、ほぼ白紙の状態から始めて、シーズンが進むにつれてアップグレードしていく方を選んだ。実際フェラーリは開幕戦からメルセデスに手が届く範囲に食らいついてきた。メルセデスがたまに勝手に自滅してくれるのも助かってる
フェラーリは戻ってきたのか
で……俺たち、完全に復活したってこと?
フェラーリ、ついこの前GPで勝ったばかりなんだが……
「最も重要な勝利は、これから来る勝利だ」
このフェラーリの復活劇が本物であってほしい。シューマッハ/トッド/ブラウンの時代以来、初めてまともに強いチームと文化が揃った気がするんだ
ハミルトンが好調だからこの流れにアップデートも載せたいところ
出典:r/formula1、Motorsport.com

