イタリアGP フリー走行レポート フェラーリがホームで1-2発進、FP2はラッセルが逆転

FP2
FP1

FP2 結果

順位 ドライバー チーム タイム 周回
1 ジョージ・ラッセル Mercedes 1:22.559 31
2 シャルル・ルクレール Ferrari 1:22.679 +0.120s 29
3 キミ・アントネッリ Mercedes 1:22.700 +0.141s 32
4 ランド・ノリス McLaren 1:22.943 +0.384s 25
5 ルイス・ハミルトン Ferrari 1:23.016 +0.457s 27
6 オスカー・ピアストリ McLaren 1:23.028 +0.469s 26
7 アービッド・リンドブラッド Racing Bulls 1:23.349 +0.790s 26
8 オリバー・ベアマン Haas 1:23.370 +0.811s 29
9 マックス・フェルスタッペン Red Bull 1:23.377 +0.818s 30
10 角田裕毅 Racing Bulls 1:23.455 +0.896s 29
11 フランコ・コラピント Alpine 1:23.619 +1.060s 28
12 リアム・ローソン Red Bull 1:23.660 +1.101s 37
13 ニコ・ヒュルケンベルグ Audi 1:23.732 +1.173s 28
14 ピエール・ガスリー Alpine 1:23.773 +1.214s 27
15 ガブリエル・ボルトレート Audi 1:23.776 +1.217s 22
16 アレクサンダー・アルボン Williams 1:23.853 +1.294s 31
17 カルロス・サインツ Williams 1:23.900 +1.341s 30
18 エステバン・オコン Haas 1:24.407 +1.848s 30
19 フェルナンド・アロンソ Aston Martin 1:25.027 +2.468s 18
20 セルジオ・ペレス Cadillac 1:25.082 +2.523s 28
21 バルテリ・ボッタス Cadillac 1:25.149 +2.590s 28
22 ランス・ストロール Aston Martin 1:25.253 +2.694s 27

FP1 結果

順位 ドライバー チーム タイム 周回
1 シャルル・ルクレール Ferrari 1:23.008 29
2 ルイス・ハミルトン Ferrari 1:23.181 +0.173s 26
3 ジョージ・ラッセル Mercedes 1:23.312 +0.304s 27
4 リアム・ローソン Red Bull 1:23.433 +0.425s 26
5 キミ・アントネッリ Mercedes 1:23.644 +0.636s 27
6 ランド・ノリス McLaren 1:23.719 +0.711s 26
7 アービッド・リンドブラッド Racing Bulls 1:23.802 +0.794s 29
8 ガブリエル・ボルトレート Audi 1:24.006 +0.998s 21
9 フランコ・コラピント Alpine 1:24.028 +1.020s 27
10 ポール・アロン Alpine 1:24.177 +1.169s 23
11 オスカー・ピアストリ McLaren 1:24.184 +1.176s 26
12 角田裕毅 Racing Bulls 1:24.571 +1.563s 27
13 ニコ・ヒュルケンベルグ Audi 1:24.626 +1.618s 27
14 オリバー・ベアマン Haas 1:24.646 +1.638s 28
15 ルーク・ブラウニング Williams 1:24.740 +1.732s 25
16 カルロス・サインツ Williams 1:24.827 +1.819s 25
17 岩佐歩夢 Red Bull 1:24.873 +1.865s 24
18 エステバン・オコン Haas 1:25.852 +2.844s 26
19 バルテリ・ボッタス Cadillac 1:25.984 +2.976s 27
20 ランス・ストロール Aston Martin 1:26.066 +3.058s 23
21 フェルナンド・アロンソ Aston Martin 1:26.072 +3.064s 21
22 コルトン・ハータ Cadillac 1:29.922 +6.914s 5
目次

FP1ハイライト

フェラーリがホームで1-2、ルクレールはミディアムで1分23秒008

金曜午前のモンツァはフェラーリのものだった。シャルル・ルクレール1分23秒008でトップ、ルイス・ハミルトンが0.173秒差で続き、ティフォシの前で1-2を並べた。ルクレールのベストはミディアムでのタイムで、ソフトを履いた3番手ジョージ・ラッセルを0.304秒上回っている。SF-26は今回、シューマッハがフェラーリに加入して30年の節目に合わせた特別カラーリングと、モンツァ向けのアップデートPUを持ち込んだ。4番手にはリアム・ローソン、5番手にキミ・アントネッリが入り、ランド・ノリスは6番手にとどまった。

ハータのマシンストップで赤旗、キャデラックはCDSをめぐりFIA審議へ

セッション開始から約17分、キャデラックのコルトン・ハータがコース脇にマシンを止めた。チームは油圧系の疑いを挙げている。イエロー、VSCと段階を踏んだあと、マーシャルがマシンを動かせず開始19分36秒に赤旗。走行は約6分半の中断を挟んで再開された。この日のハータは午前のF2セッションでもレズモ2の立ち上がりでウォールに強くヒットしている。さらにキャデラックは、ハータのマシンがクラッチ切り離しシステム(CDS)に関する技術規則第C9.3条に違反した疑いでスチュワードに呼び出された。CDSはマシンがコース上で停止した際にマーシャルがクラッチを切ってマシンを押せるようにする安全装置で、今季はカナダGPのレーシングブルズ、モナコGPのマクラーレンがいずれもCDSをめぐって罰金を科されている。

ルーキー4人が金曜午前を担当、岩佐歩夢は17番手

FP1は義務化されたルーキー枠が4件重なった。岩佐歩夢がフェルスタッペンのレッドブル、ルーク・ブラウニングがアルボンのウィリアムズ、ポール・アロンがガスリーのアルピーヌ、ハータがペレスのキャデラックにそれぞれ乗り込んでいる。最上位はアロンの10番手(1分24秒177)、ブラウニングが15番手、岩佐は24周を走って17番手。岩佐のベストは1分24秒873で、同じRB22でセッション4番手のローソンとは1.440秒差だった。周回数はアロン23周、ブラウニング25周とレギュラー勢と大きく変わらない一方、赤旗の当事者となったハータだけは5周で走行を終えている。

FP2ハイライト

ラッセルが1分22秒559でトップ、メルセデスとフェラーリが0.2秒圏に

午後はジョージ・ラッセル1分22秒559で最速。ルクレールが0.120秒差の2番手、キミ・アントネッリが0.141秒差の3番手で、メルセデスの2台の間にフェラーリが割って入る格好になった。4番手ノリスは0.384秒差、5番手ハミルトン、6番手オスカー・ピアストリまで0.5秒以内。ソフトでのアタックが出そろった時点で上位6台が同じ土俵に乗っている。ただしアントネッリはPU交換で規定の使用基数を超えており、ホームレースの決勝は予選結果にかかわらず最後尾からのスタートになる。ランキング首位でモンツァに乗り込んだ当人にとって、土曜のタイムはグリッドではなく日曜の追い上げの手がかりという位置づけになる。

フェルスタッペンは9番手、ターン1ではストロールが審議対象に

FP1を岩佐に譲ったマックス・フェルスタッペンは、この日最初の走行となったFP2で無線に不満を並べた。ダウンフォース不足を訴えてフロントウイングを交換し、その後も低速でのグリップ、ブレーキ、フロント周りの跳ねについて言及。結果は9番手で、チームメイトのローソンは12番手だった。レッドブル系で最上位につけたのはレーシングブルズのアービッド・リンドブラッドの7番手で、フェルスタッペンの前に出た。

もう一件、ターン1でノリスがランス・ストロールを避ける場面があった。ストロールが進路上に寄る形になり、ノリスは回避行動をとって無線で「危険だ」と反応。レースコントロールは進路妨害として記録し、走行終了後の審議に持ち越された。この日はハータのCDS案件と合わせて、金曜のうちに2件がスチュワード預かりになっている。

ロングランはハードでローソン、ソフトでフェラーリが上位

FP2のラップデータからロングランを抽出した。集計はコンパウンド別に、ピットアウトラップを除外したうえで各スティントのベストから3%以内に収まった周回の平均をとり、この条件で5周以上残ったスティントのみを対象としている(ピアストリは条件を満たすスティントがなく対象外)。ハードではローソンが1分26秒064(12周)で最速、アントネッリ1分26秒156(17周)、ラッセル1分26秒208(10周)が続き、ノリスは1分26秒506(5周)。ソフトではハミルトン1分26秒240(9周)、ルクレール1分26秒434(9周)とフェラーリの2台が上位を占めた。ミディアムはフェルスタッペン1分26秒522(5周)、リンドブラッド1分26秒924(10周)、角田1分27秒423(10周)。燃料搭載量とエンジンモードは公開されておらず、ローソンのハードランはセッション終盤の路面で刻まれたものである点は割り引く必要がある。またメルセデスはハード、フェラーリはソフトと使用コンパウンドが分かれているため、両者を直接比べることはできない。ハード勢ではローソンからアントネッリが0.092秒、ラッセルが0.144秒と3台が0.15秒以内にひしめき、ソフト勢ではフェラーリの2台が3番手に約0.5秒差をつけている。この日のデータから言えるのはそこまでになる。

角田裕毅は代役2戦目、リンドブラッドとの差をFP1の0.769秒からFP2で0.106秒に

角田裕毅は前戦オランダGPに続いてレーシングブルズからの起用となった。ハジャーが手首の負傷で2戦連続の欠場となり、ローソンがレッドブルに上がった玉突きで空いたシートを埋める形で、両チームは9月2日にこのラインアップを発表している。金曜はFP1が12番手(1分24秒571、27周)、FP2が10番手(1分23秒455、29周)。FP1では前を走るアロンのマシンが左右に振れた場面で「What is he doing man!」と無線で反応する一幕もあった。

注目したいのはチームメイトのリンドブラッドとの差の推移である。FP1は両者ともミディアムでのベストで0.769秒差だったが、FP2は両者ともソフトで0.106秒差まで縮まった。FP2のベストセクターを見ると、第1セクターは角田の27秒470がリンドブラッドの27秒504を上回り、第3セクターは27秒636で並んでいる。差がついたのは第2セクターの0.150秒だけである。

ただしロングランでは差が残った。ミディアムでの有効10周の平均は角田1分27秒423に対してリンドブラッド1分26秒924で、同じコンパウンド・同じ周回数で0.499秒の開きがある。一発の速さは半日で追いついた一方、レースペースの詰めは土曜以降に持ち越しという内訳になる。前戦オランダGPではスプリント13位、予選12番手、決勝11位と、ポイント圏まで1つ届かずに終えている。

猛暑指定のモンツァ、路面温度と電力マネジメントが週末の変数

今週末のモンツァはヒートハザード(猛暑)指定を受けており、ドライバーはクーリングベストの着用か、代わりのバラストを積むかを選ぶことになる。FP1の時点で気温は30度前後、路面温度は50度台まで上がっていた。加えてモンツァは全開区間が長くエネルギー回生の機会が限られるため、2026年レギュレーションでは電力マネジメントが週末の焦点になると事前から指摘されていた。フェラーリがADUO枠の2回目を使ってモンツァ向けのPUアップデートを投入したのもこの文脈にある。もっとも、ルクレールのFP1トップタイムは昨年のFP1ベストである1分20秒901から約2.1秒落ちにとどまっており、事前に懸念されたほどの落ち込みは見えていない。土曜以降のロングランでエネルギーをどこまで持たせられるかが日曜の展開を左右する。

ボタンをクリックしてシェア
Subscribe
Notify of
guest
0 Comments
古い順
新しい順 人気順
目次