2026年から参戦を開始したばかりの新興チーム、キャデラック。そのドライバーラインナップを巡って、シーズン序盤からさっそく「シリーシーズン」の火種が飛び出した。
発端はカナダGP週末。Sky Sport Italiaのロベルト・キンチェロ、そしてドイツの大衆紙BILDが「バルテリ・ボッタスのシートが危ない」と報じた。後任候補に名前が挙がったのは、キャデラックのリザーブドライバーで現在F2を戦うコルトン・ハータ。チームメイトのセルジオ・ペレスとの差が、ボッタスの立場を脅かしているという内容だった。
たしかにモントリオールのボッタスは決勝で最後尾グリッドと精彩を欠いた。報道によれば、決勝でのペレスとの差は平均で約0.8秒/ラップ、ボッタスの最高位もここまで13位どまり。数字だけ見れば苦しい。
もっとも、開幕5戦のチームメイト対決を並べてみると話はそう単純でもない。予選はボッタスの2勝3敗、決勝もリタイアを除いた3戦に絞れば1勝2敗の僅差で、チーム最高位の13位(中国GP)を記録しているのはむしろボッタスの方。
ただしキャデラック側はこの噂を真っ向から否定。広報はMotorsport Weekに対し「報道内容を強く否定する」とコメントし、チーム代表のグレアム・ロウドンも火消しに回っている。そもそもハータはF1を走るためのスーパーライセンスをまだ持っていない。
ボッタス vs ペレス 開幕5戦タイム差比較(2026年)
数値はボッタス − ペレス。+(赤)はボッタスが遅い、−(緑)はボッタスが速い。
| R | GP | 予選差 (Q1ベスト) |
決勝ペース差 (1周あたり) |
|---|---|---|---|
| R1 | オーストラリア | +0.639 | +0.209 |
| R2 | 中国 | −1.470 | −0.194 |
| R3 | 日本 | +0.124 | +1.492 |
| R4 | マイアミ | −0.338 | +1.278 |
| R5 | カナダ | +0.843 | +0.984 |
- 予選(Q1ベスト)の平均差:ほぼ互角(5戦平均でボッタスがわずかに速い)
- 決勝ペースの平均差:ボッタスが 約0.8秒/ラップ 遅い
報道の信ぴょう性を疑う声
これ全部、元をたどればSky Italiaが主張したらしい話に行き着くんだよな(引用元のBILDの記事も含めて。肝心の元報道が今見つからないんだが)。信頼できるソースだとは思えないし、話の筋も通ってない。誕生してまだ5戦のキャデラックが、ドライバーの出来がどうであれミッドシーズンで入れ替えをやる理由がない。一応言っておくと、キャデラックの広報はMotorsport Weekに「主張を強く否定する」とコメントしてる。まあ仮に(部分的に)事実だったとしても、こんな噂に乗っかるわけがないけどな。
ミッドシーズン交代を何度か見ちゃったせいで、それに飢えたメディアにはもううんざりだ。
自分には、でっち上げのメディアのナンセンスにしか聞こえないな。
時期もライセンスも無理筋というツッコミ
Sky ItaliaとドイツのBILDの報道だと、ペレスと比べたパフォーマンス不足がシート喪失につながりかねないらしい。でもそんなにすぐは無理だろ?ハータはまだスーパーライセンス持ってないし。もし実現するとしても2027年以降だよな?
しかもスーパーライセンスのポイントを十分に得るにはF2で8位以内に入る必要があるのに、ハータは今12位だぞ。
というか今、8位の選手の半分しかポイント持ってないけどな(笑)
FP1に5回出ればスーパーライセンスは取れる。すでに4回出走予定だし。とはいえ、ミッドシーズンで交代させるって噂は信じてない。
実際そこは関係ない。必要なポイントはFP1出走でいくらでも稼げるからな。とはいえ、ミッドシーズン交代のために次の5回のFP1を全部ハータに使うなんてことは、絶対やらないだろうけど。
ハータの実力とFIAの基準への不満
そもそもハータだって、F2で大暴れしてるわけじゃないしな。
最初の数戦は大目に見てたけど、こいつまだ全然ダメじゃないか。
まだ3戦しかやってないんだぞ。「まだ全然ダメ」ってどういう意味だ。
スーパーライセンスは車で「スキル」を見せれば取れる、要はFIAに気に入られればいいんだよ。ハータがFIA公式の下位カテゴリ(F2)にいる今なら、3年前にトロロッソが彼を検討してた時より、このハードルは越えやすいはず。
もっとふざけてるのは、ハータはIndyCar2年目に2位、それに3位や5位を2回獲ってるのにスーパーライセンスが下りなかったこと。なのにコラピントには例外を認めたし、キミ(アントネッリ)の時はF2在籍中に早期取得できるようルールまで変えた。FIAって本当に恥ずかしい組織だよ。
いや、これはF1だし金がモノを言う。必要ならどうにかして彼を入れる方法を見つけるさ。FIAは好きなように例外を作る権利を持ってるんだから。
2021年にレッドブルがハータのために例外を求めた時はやらなかったぞ。なんで今のキャデラックは違うって言えるんだ?
もしアルピーヌあたりがペレスを欲しがったら、ハータのスーパーライセンス取得を手伝うかもしれない。フラビオはシスみたいに動くからな。
ハータのスーパーライセンス問題は今に始まった話ではなく、2022年にレッドブル系のアルファタウリが翌2023年の起用を検討した際も、スーパーライセンスの点数不足(40点中32点)でFIAに認められず実現しなかった経緯がある。
ボッタスは開発要員として残る、という擁護
先週はエステバン・オコンがハースをクビになるって話だったろ。ボッタスがそう簡単にシートを失うわけがない。彼はその専門知識を買われて加入したんだから。
特にボッタスはエンジニアとの対話やシム作業がすごく得意なことで知られてる。ハミルトン=ボッタス時代を通してメルセデスのシムドライバーも実質務めてたし、キミ(アントネッリ)相手でもまた同じ役割をやってた。コース上で最速ではないかもしれないが、今のチームに必要なのはエンジニアを大いに助けられる人材なんだよ。
キャデラックにとって、彼とペレスは抱えられる中でベストな2人だ。新興チームには、法外な金がかからず立ち上げを助けてくれる経験豊富なドライバーが必要。ボッタスもペレスも長くやってきたし、2人とも優れたドライバー。キャデラックは最初から優勝を狙ってるわけじゃない、まずは自分たちを把握する必要がある、特にこの新レギュレーション下ではな。両方を獲ったのは賢い動きで、マシンを煮詰めるまでの数シーズンは残るだろう。
その通り。キャデラックは開発中で、理由があって経験豊富なドライバーを2人雇った。来年に向けて少し経験を積ませる程度で、シーズン最後の数戦までハータに替えることはないだろう。今クビなんてあり得ない。彼とペレスはグリッド最前線での経験が豊富すぎて、国際フォーミュラの経験ゼロでライセンスもまだない「新人のベテラン」と入れ替えるなんてない。まあ記事はクリックされて、ライターは中身ゼロの見出しで小銭を稼げたんだろうけど。
それだけじゃなく、チームの相性も抜群なんだよな。今のグリッドで一番楽しそうなチームメイト同士に見える。キャデラックにとっても良いイメージだし、ベテランドライバーの交代より、レース中に車のパーツが吹き飛ぶことの方を心配すべきだ。
切るならボッタス、ただし理由は金とスポンサー
で、なんで?
何でもないニュースだな。ハータがスーパーライセンスさえ取れれば、どちらかのドライバーと交代するのは当然。その保証がなきゃそもそもIndyCarを離れてない。それにペレスは5戦を通してずっと良く見える。だからボッタスがやり玉に挙がるのは当然だろ。
パフォーマンス不足?リタイアを除けばペレス優勢でも2対1だし、ベストフィニッシュはボッタスの方なんだが。どう見ても金の話だろ。
まあ、ペレスがボッタスより一貫して速いなら簡単な決断だよな。ボッタスにはギャップを縮めて立て直してほしいけど、それで十分かは分からない。
ペレスはキャデラックに巨額の資金ももたらす。誰を切ってハータを入れるか決める時、それも要因になり得る。
ボッタスはキャデラックが期待したほどのクロスオーバー人気を生み出せてないんじゃないかな。一方でZhou(周冠宇)なら、シーズン残り全部22位を走っても、短期的にうまみのあるスポンサーを連れてこられるし、それが長期パートナーに育つ可能性もある。
中国ブランドのスポンサーや、中国本土市場への露出が狙えるからね。
とりあえずのつなぎとして、Zhouを乗せておくこともできるだろうしな。
余談:オールアメリカンを名乗るチームのメンツ
考えてもみろよ、メキシコ人ドライバーと中国人ドライバーが「オールアメリカン」チームにいるって。チーム周りを全部アメリカ的にするって話はどこ行ったんだ。
アメリカにはフィンランドにいるフィンランド人の10倍メキシコ人がいるんだぞ。それがアメリカってもんだ。
結局いちばんの問題はマシンでは
前のレースじゃペレスのホイールが文字通り吹き飛んだんだぞ。キャデラックの最大の問題はドライバーじゃないと思うんだが。
完全なでたらめ。あの車はトラクターだ。セッションごとにランダムにパーツを失うし、レースを途中で完全に放棄することもある。ボッタスもペレスも、車の開発における経験という点でめちゃくちゃ貴重だ。2人とも最低2年は残るよ。
別に予想外でもないけどな。出来の悪い方のドライバーをハータに差し替えるっていうのは、最初からの計画だったって印象を受けてたし。
決勝の差が大きいが、ドライバーを変えるよりベテランの知見を活かした方が良いよな。
出典
出典:r/formula1、Motorsport Week、PlanetF1

