motorsport.comの記事「Get yourself a hype man like Gabriel Bortoleto」が話題になっている。アウディのルーキー、ガブリエル・ボルトレートが相棒のニコ・ヒュルケンベルグを語る内容なのだが、その熱量がもはやチームメイトの域を超えていた。
ボルトレートが語った「ニコのキャリアは公平じゃなかった」
発言の出どころはF1公式ポッドキャスト「Beyond the Grid」。司会のトム・クラークソンを相手に、ボルトレートはまずヒュルケンベルグのキャリアそのものに切り込んだ。
「ニコは15年F1にいる。今年やっと初表彰台を取ったんだ。俺は人生で公平さってものを大切にしてるんだけど、彼のキャリアはずっとフェアじゃないと思ってた。適切なクルマと良いチームに恵まれていれば、もっと多くを成し遂げられた人だよ」
「F3で勝って、F2(当時GP2)でも勝って、F1でも素晴らしい仕事をしてきた男が表彰台ゼロだなんて、『おいおい、これはありえないだろ。彼が無理なら、いったい誰が表彰台に立てるんだよ』って思ってた。だから去年彼が表彰台に立った時、本当に心から嬉しかった。あれは値する結果だったから」
「クレイジーに速い、これまでで一番速いチームメイトかもしれない」
能力評価の言葉も惜しまない。
「クレイジーに速い。あいつが容赦なくプッシュしてくるから、俺は今のレベルで予選もレースもやれてる。ニコがこれだけ押し上げてくれなかったら、ここまで来てない」
「正確で、速くて、ラップ中でミスがほとんどない。常に限界ギリギリで走ってるように見えるんだけど、ミスをしてもクルマをコース内に留めて、ラップタイムを大きく失わない。F1のクルマでそれをやるのは簡単じゃないからね、本当に凄いと思う。俺がこれまで組んだ中で、たぶん一番速いチームメイトだ」
「ある日突然速くなったわけじゃない。ニコを見れば、ルーキーシーズンのブラジルでポール獲ったような男だぞ? ずっと優れた予選屋だった。レース面の質も同じくらいある。これだけ速い相手と戦えてること自体、俺にとってはありがたい」
ヒュルケンベルグは2025年にザウバーで初表彰台(イギリスGP)を掴み、2026年からそのザウバーがアウディとしてワークス参戦する流れで、2人はそのままコンビを継続している。実力者と新人の関係というより、お互いにデータを見せ合う「協働型」の関係性だとチーム代表ジョナサン・ウィートリーが繰り返し公言してきた。
ファンの反応は「お母さんからもこんな宣伝もらえないぞ」「ル・マン初挑戦初優勝のあのヒュルケンベルグだぞ?」「メルセデスに行けてればチャンプ争いしてた」と、ヒュルケンベルグの実力再評価大会に発展。
ジュニア時代から天才、メルセデス行きはルノーが阻んだ
ヒュルケンベルグもジュニアキャリアではエース格だった。ガビ(ボルトレート)、シャルル、オスカー、ルイス、ジョージと並ぶレベルでね。
2010年のブラジル予選、まだはっきり覚えてる。
2010年ブラジルGP予選で当時ウィリアムズのルーキーだったヒュルケンベルグが大雨の中で衝撃のポールポジションを獲得した一戦。
俺はあの時現地で見てた。ルーベンス(バリチェロ)のファンだったから、雨と無名ルーキーのポールにムカついてたんだよな。今思えばあの場にいられて本当によかった。ヒュルケンベルグへの愛着もあれから随分育った。
ジュニアから追っかけてた頃は「次の大物確定」だと信じて疑わなかった。
2017年にメルセデスへの移籍をルノーがブロックしなかったら、複数回優勝してたよ間違いなく。
え、ちょっと待って、メルセデスに行くチャンスあったの?! ルノーくたばれ。
2016年末にニコ・ロズベルグが引退した後、メルセデスはバルテリ・ボッタスを起用したが、その候補にヒュルケンベルグも挙がっていたとされる。当時ヒュルケンベルグはルノーと複数年契約を結んでおり、結局リリースは認められなかった。
ル・マン王者、その実力は本物
ル・マン24時間を初挑戦で優勝した、あのヒュルケンベルグの話だよな?
信じられないレベルの才能と適応力。あの実績だけで彼がどれだけクレイジーかが分かる。
アロンソと同じで、ヒュルケンベルグは実力を見せられる車に乗ったことがないだけ。2026年のグリッドに彼がいるのは100%実力。彼はそこにいるべきだし、それを定期的に思い出させてくれる。
ハース時代を見れば、彼がなぜグリッドに値するか全員思い出したはず。ルノーから切られたのはリカルドが移籍してきたから。オコンは2020年契約済みだった。それでリカルドが去った後、彼らはアロンソを呼び戻した。ヒュルケンベルグはずっと割を食ってる。
F1マシンに飛び乗ってインタビュー目的だけだったのに、普通にポイント獲ったあのヒュルケンベルグの話だよな?
2020年イギリスGPでセルジオ・ペレスがコロナ陽性となり、代役としてレーシングポイントから急遽呼び出されたヒュルケンベルグが直前合流ながら予選Q3進出。
古いヒュルケンベルグのインタビュー(初表彰台のずっと前)をうろ覚えで意訳すると「表彰台なしのレース出走最多記録を持ってるってことは、それだけ才能があってずっとグリッドに居続けられた、ってことなんだよ」。
ヒュルケンポディウム、ボルトレートとのケミストリー
あの2人、本当に良いチームメイトなんだよな。ヒュルケンポディウムはF1ファンにとって共有体験として歴史に残る瞬間だったし、ボルトレートが真っ先に無線でヒュルケンベルグに語りかけてた、あの喜びの声が忘れられない。
そのコメント探してた。同意。ニコの成功を分かち合おうとするのが本当に早かったし、心から喜んでる感じが伝わってきた。
そしてル・マンも初挑戦で勝ってる。本物の才能だよ。去年彼が表彰台に立った瞬間、マジで泣いた。ただマクラーレンの2人がヒュルケンベルグの初表彰台をちゃんと祝ってあげなかったのだけは、いまだに許せない。
あの瞬間、俺の歓喜の声は近所中に聞こえてたはず。
F1初心者の友達数人も同じ反応してた。あの男を応援したくならない奴いる?
去年のヒュルケンベルグの表彰台後を見れば、彼ら2人が本当に良いケミストリー、友情、チームの空気感を持ってるのが伝わってくる。
アウディの初年度、信頼性が大きな課題
Audiが早く彼ら2人にふさわしい車を渡して、連続でレースを完走できて、競争できる日が来てほしい。本当にそれだけ。
ペース的には初年度のメーカーとしては悪くないんだよ。ただ信頼性の(なさ)が本当にキツい。新規メーカーだから当然っちゃ当然だけど、見てて辛い。
中段バトルはウィリアムズvsアウディがトップで争うんだと期待してたんだけどな。まさかアルピーヌがハースとレーシングブルズより上にいるとは。
「お母さんからもこんな宣伝もらえない」愛されキャラ
兄貴、俺、母ちゃんからだってこんな宣伝してもらえねえよ。
うちの母さんは「あんたはスピード速いけどホイール・トゥ・ホイールが下手」って言うんだ。今セラピー通ってる。バルテリ(ボッタス)が効くって教えてくれたからね。
(最後の部分はマジな話。バルテリは本当に良いやつ)
嘘つかなくていい時のハイプは簡単。ニコは本当に素晴らしいし、ようやく表彰台に値する結果が出て全員ほっとしてる。引退前にあと数回掴んでくれたらいいな。
正直、ヒュルケンベルグ嫌いな人いる? 本物の紳士。引退するときめちゃくちゃ寂しくなる。しばらくはちゃんとしたチームで走らせてあげてほしい。
ハルケンポディウムがあそこまで盛り上がったのは、みんなニコが大好きだったからだ。
F1で16年走り続けてること自体、相当な偉業だぞ。
あの髪と引き換えにトップマシンを差し出してもいい。あいにく俺はその車も髪も持ってないけど。
ヒュルケンベルグが去年あの表彰台で受け取った愛情は、何回かの優勝より上かもしれない。「勝者」じゃないのにあそこまで愛されるって、特別なことだよ。
真っ当な疑問。少しだけ上回ってる気がする、ニコは勝者が乗ってきたような車に恵まれたことがないから。ペレスは初優勝の時、レーシングポイント/フォースインディアの史上最高のマシンに乗ってた。キミは生まれ変わったメルセデスで勝ってる。ランドのWDC争いも、マクラーレンが本気を出した功績がデカい。ニコにはそれがなかった。残念だけど、ル・マン王者でパドックの誰からも深く尊敬されてるってのも、悪くない人生だと思う。
表彰台に乗る少し前のレースでも惜しいレースがあったよな。
雨のレースでコースアウトしたんだったか?
出典:r/formula1、motorsport.com
https://www.reddit.com/r/formula1/comments/1t5nu8j/motorsportcom_get_yourself_a_hype_man_like/

