2026年F1第17戦シンガポールGP決勝(10月11日)で、マックス・フェルスタッペンがポール・トゥ・ウィンを決めた。マリーナベイでは自身初の優勝、しかもGP通算250戦目という節目のレース。今季初優勝を挙げたマレーシアGPに続く2連勝だ。
裏ではかなりの綱渡りでレース中にフェルスタッペンの無線が故障し、チーム側にはフェルスタッペンの声がほとんど届かない状態となっていた。一方でレースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼ(通称GP)の声は、フェルスタッペンにちゃんと聞こえていた。そこでランビアーゼは、はい・いいえで答えられる質問に絞って確認を取るなど、即興でやり取りを組み立てた。サインボードも併用しながらの一方通行コミュニケーションである。
レース後、フェルスタッペンはオランダでF1をの取材にこう話している。
「無線がまったく機能しなかった。向こうには僕の声が全然聞こえていなかったけど、幸い僕には向こうの声が聞こえていた。何か質問したいときや、フィードバックを伝えたいときもあるものだけど、GPが言ったことの9割はちょうど僕が聞きたかったことだった。だから全然問題なかったよ」
別の取材では「GPは無線が壊れてむしろ喜んでたかもね」と冗談も飛ばした。ただ本人いわく、無線の不調は今季ずっと続いていて、この週末は特にひどかったらしい。
黙っていればステイ、で通じる二人
GPが「ピットしたくないなら何も言わなくていい」って伝えて、マックスがほんとに何も言わなかったところで笑い死んだ。このレースで聞いた無線の中でいちばん良かったかもしれない。
GPはもうマックスの心が読めるんだろうな。
GP「おめでとうマックス!!!! 優勝だ!」
マックス「ガヤハヤバ6アイフ6アジャグ7ア」
マックスが言おうとしてたのは「ハハ、イエス。シンプリー・ラブリー」で決まりだろ。
GPにはトロフィーを、いや銅像を
煉獄に閉じ込められたドライバー相手に、あそこまで効率よく意思疎通してみせたGPにはトロフィーをあげるべき。
GPには銅像を建てるべき。マックスってレース中に導くのが本当に難しいドライバーなのに、見事にやってのけてる。
GPとマックスの二人一組の銅像なら、まだ実現しそう。
史上最高のドライバーとエンジニアか
来年、マックスとGPのコンビが見られなくなるのが本当に寂しい。F1の歴史の中でも最高クラスのドライバーとレースエンジニアのペアだと思う。言葉を交わさなくても完全に同期して、全部わかり合ってる。
「最高クラスの一つ」じゃない。ドライバーとエンジニアの相性としてはダントツで最高だろ。応答できないマックス相手に、レースをまるごと完璧にやり取りしてみせたんだぞ。お互い何を考えてるか、常に分かってる。
完全に同意。マックスとGPの相乗効果と理解度は、過去にも現在にも比べるものがないと思う。総合的にはボノの方が上かもしれないけど、マックスとGPのコンビは、メルセデスも含めてパドックの他のガレージを丸ごと吹き飛ばすレベル。
ルイスとボノは?
勝った数はあっちの方がずっと多いけど、相性の種類が全然違った。あの二人は常に綱引きしてる感じ。ボノはルイスの扱い方を心得ていて、ルイスはいつも限界を押し広げようとしてた。マックスとGPは陰と陽で、いつ見ても完璧に息が合っていて、信頼し合ってる。
正直、これはめちゃくちゃすごかった。うちの国の実況はたいていふざけてるんだけど、今回は印象に残ることを言ってた。GPが最後にマックスに確認した戦略のくだり、「同意なら返事しなくていい」みたいな言い回しは、無線が同じくらい当てにならなかった第二次世界大戦の頃の戦場から来てるんだってさ。この二人には最大級の敬意を。
もしフェラーリだったら
GPの即興の速さには感心した。見ながら考えてたのは、同じ状況だったらフェラーリはどうしてたかってことだけ。
ルイスとフェラーリでこれが起きたところを想像してみ。完全なカオスと混乱になるぞ。
「オーケー、ルイス、この周ピットする?」
ルイス「……」
「じゃあイエスってことで」
みたいな感じ(泣)
ルイス「fkskfkskflsklfkkfksks」
レースエンジニア「で、君のペースは36.5、36.5。シャルルは36.1。彼がP3、君がP5、P5」
くそ、なんでイタリア訛りで脳内再生されるんだ。
フェラーリ、必死にメモを取ってる。
「メモ:無線は切った方が意思疎通がうまくいく」了解。
名コンビに残された時間
マクラーレンに持っていかれた……
やだああああああああ 神様お願いやめて
えっ、だから夏にマックスがマクラーレンに移るかもってみんな言ってたのか。納得した。
檻の中での暮らしはどうだった?
俺はただ車がブーンって走るのを見るのが好きなだけで、サーキットの外で何が起きてるかはあんまり気にしてないんだよ……
有能なレースエンジニアがいるとチームはこうなる、という見本。
マクラーレンでも大きな違いを生み出せると本気で思う。
GPってレースエンジニアとしてじゃなく、もっと上の役職で行くんじゃなかったっけ? 違う?
そう、まずはチーフ・レーシング・オフィサーとして。でも、ゆくゆくはアンドレア・ステラの後を継いでチーム代表になるための準備なんじゃないかって、かなり噂されてる。「CRO」って肩書きなら、レースエンジニアたちが直接彼に報告する立場になるだろうから、エンジニアとしてと同じくらいマネージャーとしても優秀なら、そこも底上げできるかもな。
マックスとGPはずっと長く一緒にやってきたからこそ、ここまで分かり合えてる。マクラーレンでそれが再現されることはたぶんない。
レッドブルが賢い選択をしてくれたことを願うよ。次のレースエンジニアが、すぐにGPと同じくらい、いやそれ以上になるところを見てみたい。
トム・ハートだよ。マックスの長年のパフォーマンスエンジニアだから、もういい関係はできてる。
トム・ハートは2020年からフェルスタッペン担当のパフォーマンスエンジニアを務めてきた人物。一時はウィリアムズ移籍が報じられたものの、残留が決まった。レッドブルは彼がレースエンジニアを引き継ぐことを認めており、2027年シーズンの開幕から担当する見込みだ。
次のエンジニアが背負うものは大きいな。
だからレッドブルは、コンストラクター用の優勝トロフィーを受け取らせるためにGPを表彰台に送ったんだろうな。
二人で上がる表彰台、二人で掴む優勝はこれが最後かもしれない。残り6戦のうち3戦はGPの後任が担当するし、残りの3戦のうち2戦はたぶん中止になるから。
このコンビも今年で終わりか
名残惜しいな
出典:r/formula1

