Redditに、「今季のアウディってかなり過小評価されてるし、うれしいサプライズだと思う。もっと取り上げてほしいんだけど、みんなはどう思う?」という投稿が立った。
2026年からザウバーを引き継ぎ、ワークスチームとしてF1に乗り込んだアウディ。ル・マン24時間で通算13勝を誇る名門だが、F1世界選手権への参戦は今季が初めてだ。PUはドイツのノイブルクで自社開発し、ドライバーにはニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレートを起用している。
第14戦マドリードGPを終えた時点で、アウディは17点でコンストラクターズ8位。開幕戦でボルトレートが9位に入ってチーム初得点を挙げたあと、7戦連続で無得点に終わった。それでも第9戦イギリスGPからの6戦では5戦で入賞して15点を積み上げ、第7戦以降は得点のない7位ハースとの差を4点まで詰めている。
| 現順位 | チーム | 第8戦終了時点 | 第14戦終了時点 |
|---|---|---|---|
| 7位 | ハース | 21点 | 21点 |
| 8位 | アウディ | 2点 | 17点 |
| 9位 | ウィリアムズ | 11点 | 11点 |
| 10位 | アストンマーティン | 1点 | 3点 |
| 11位 | キャデラック | 0点 | 0点 |
新規参戦のキャデラックはいまだ無得点で、ホンダの新PUを積むアストンマーティンも3点止まり。この2チームと並べれば、投稿者の言うとおりアウディの健闘はもっと語られていいのかもしれない。
サインツは2024年の選択を悔やんでいる?
サインツはウィリアムズを選んだことを今でも悔やんでると思う。
そうだろうけど、結果論は後から振り返る人間だけの特権だよ。2024年の時点でウィリアムズと(当時の)ザウバーのどっちを選ぶかなんて、シュレディーズ(イギリスの素朴なシリアル)1杯か、先週賞味期限が切れた牛乳かを選ぶようなもんだった。
それはそうだけど、決定的な違いがある。アウディはどのカテゴリーに出てもすぐに頭角を現す、モータースポーツ界の巨人なんだよ。巨大な生産インフラに一流のエンジニア、豊富なノウハウまで揃ってる。長期的な伸びしろではウィリアムズとは物量からして桁違いだし、それは2024年の時点でも十分わかったはずだ。
でもアウディだぞ? どのモータースポーツに出ても、弱かった試しがないメーカーだ。
いやいや、ヒュルケンベルグとボルトレートで合計17点、サインツとアルボンで合計11点だぞ。アウディはすごくいいメーカーになるかもしれないけど、来年までに2025年のウィリアムズみたいなシーズンを送れるとは思えない。キャリアの行く末で見ればそこまで大差ないし、サインツももう若くないんだからなおさらだ。アウディの今季の合計なんて、サインツが昨季2回の表彰台で持ち帰ったポイントにも届いてないんだから。
今季何点取ったかより、チーム全体がちゃんと機能してるか、表彰台争いの常連にどれだけ近づいてるかの問題だと思う。その点じゃアウディの方がはるかに先を行ってる。
俺の理解だと、両チームは今いる段階が違うんだよ。サインツはベテランだけど、まだ老け込む歳じゃない。とはいえ微妙なところに差しかかってるから、今はまだフィードバックや開発を担うだけのドライバーにはなりたくないんだろう。ウィリアムズは復活して上位で戦えるって売り込みで、アウディは体制を固めて将来に備えてる段階。これまでのサインツを見る限り、アウディを選んで残りの全盛期を棒に振るようなタイプじゃないと思う。
まあ正直、サインツがアウディに行ってたとしても、いずれヒュルケンベルグがそうなるように、最後はスレイターに席を奪われてただろうな。ウィリアムズでがっぽり稼いで、実質チームの王様になれたんだから上出来だよ。
ウィリアムズの大型契約には辛口の声
むしろウィリアムズの方が、サインツに3000万も払ったことを悔やんでると思う。
だよな、あれはボウルズがちょっとやりすぎた。一刻も早く出ていきたがってて、公の場で平気でチームをこき下ろして評判を落とすようなドライバーに3000万払うくらいなら、持参金もたっぷりあって、チームにいられることを喜んでくれるペレスと契約してほしかったわ。
で、何のバチが当たったって言うんだよ?
今季のアイツの嫌なヤツっぷりに対して、だろ。
個人的には、その3000万ドルにはもっといい使い道があったと思う。例えば優秀なエンジニアとかさ。
エンジニアはコストキャップの対象だけど、ドライバーは対象外なんだよ。
買収スタートなら好発進は当然か
他の新参組と比べたら最高のスタートを切ったよな。まあ純粋な新規参戦じゃなくて買収だから、ある程度は予想どおりなんだけど。それでもドライバー2人(とマシン)の安定感は見事だよ。欲を言えば、表彰台の1回や2回も見てみたいね。
まあ一理あるけど、自前でパーツを作るって点では大きな一歩を踏み出してるんだよ。エンジンもギアボックスも自社製。ほとんどのチームがやってないことだし、その分効率面でロスが出るリスクも抱えることになる。
それどころか、アルピーヌなんてギアボックスの自社製造をやめた年に限って、2023年(2024年に向けて作り直す前)以来のいいマシンに仕上がってるからな(笑)
もしくはホンダを見てみろよ。ほぼゼロから新しいF1エンジンを作ったら、(またしても)とんでもないポンコツマシンを抱える羽目になってる。前回参戦した時とまったく同じだ。
それはそうだけど、新しく集まった人たちがゼロから作り上げた新品のエンジンなんだぜ。それだけで相当すごいことだよ。
アウディで本当に未知数だったのはパワートレインだけ。それ以外は何年もの移行期間を経たザウバーそのもので、ドライバーも首脳陣も経験豊富だった。すごくよくやってるけど、スタート地点が(比較的)かなりしっかりしてたのも確かだ。ルール変更に合わせて、パッケージをどう発展させていくのか楽しみにしてる。
その土台を持ってること自体が、有能さの証だろ。
キャデラックとの差、ハースとの4点差
アウディは出来上がってるチームを引き継いだのに対して、キャデラックは完全な新規参戦で苦戦してる。だから驚くことじゃない、ってのはもうさんざん言われてるよね。とはいえ、それで成功が約束されるわけでもない。アストンマーティンがいい例だ。
でもF1の新規参戦組って、実績はパッとしないんだよな。参戦から5年経っても上位半分で戦えたチームなんて、最後にいたのはいつだ? メルセデスもレッドブルも、すでに実績のある強いチームを買い取って参戦してる。それより前のことはあまり覚えてないけど、差が紙一重だからこそ制覇するのが難しいスポーツなんだよ。
人材もデータも施設もたくさん受け継いだとはいえ、新しい開発サイクルに向けて新しいマシンと新しいエンジンを作る新チームであることに変わりはない。しかも引き継いだチームは、他から結構遅れてた。アドバンテージがあると言えるのはキャデラックに対してくらいだけど、1年目としてはすごくよくやってる。ハースの後ろにいるのはちょっと意外だけどね。それでも非常に有望なスタートだし、この先2、3シーズンで何を見せてくれるか楽しみだ。
ハースの後ろにいるのは、単に今のポイント制度が一発の好結果を重く評価するからだよ。もっと実力を反映するポイント制度なら、アウディは7番目のチームだ。
アウディは今季14戦で入賞6回、入賞まであと一歩の11位も7回ある。対するハースの21点はすべて第6戦モナコまでに稼いだもので、うち10点は第2戦中国GPでのオリバー・ベアマンの5位によるもの
数字以上の手応えと、2027年以降への期待
本当ならもっとポイントを取っててもおかしくない気がする。
同意。目立たないけど素晴らしいシーズンを送ってる。俺はニコ・ヒュルルルルケンベルグの大ファンだから、なおさら嬉しいよ。
本当に感心してる。RBPTのエンジンが歴史的な出来だったせいで、陰に隠れちゃってるだけだと思う。アウディのエンジンは、良い新エンジンのデビューとはこういうものだっていう見本だよ。これより良いデビューシーズンを送ったのはRBPTとBMWくらいのもの。信頼性もドライバビリティも改善を続けていて、性能面でもフェラーリと同じくらいの水準というのが大方の見方だ。仮にフェラーリのエンジンを積んでいても今と同じくらいの位置にいただろうし、新しいエンジンでそこまで来ている時点で誰の予想もはるかに上回ってる。マシン自体もかなり強いけど、ザウバーが昨季見せた前進を考えればこれは想定内。予定より前倒しで進んでいて、2027年はQ3常連として中団の先頭を争い、2028年にはトップ4に割って入れる位置にいるんじゃないかな。この上昇曲線と伸びしろなら、シートを探しているトップドライバーも今なら間違いなく候補に入れるはず。カラーリングも大好きで、グリッドでいい意味で目立ってる。このプロジェクトに関わっている全員に拍手を送りたい。
グリッド随一の排気音はアウディ?
あと、アウディのマシンは他のどのマシンよりもいい音がする。何をやってるのか知らないけど、初めて現地で聞いた時は思わず耳を疑ったよ。
めちゃくちゃ荒々しくて、手に負えない感じの音なんだよな。かなり独特だし、しかもとんでもなくうるさい。
レースを観に行った時、まともな音がしてたF1マシンはアウディだけだった。
排気音を聞くためだけでいいから、中継でもっとアウディを映してほしい。グリッドで一番いい音のマシンだよ。
買収スタートとはいえ、うまくやってると思う
アストンの上、ハースとは僅差。十分だ
出典:r/formula1

