2026年シーズンも第8戦オーストリアGPを迎えたが、アストンマーティンの状況は相変わらず厳しい。7戦を消化してチームが獲得したポイントはわずか1点。それもモナコGPでペレス(キャデラック)がグリッドボックス違反で10秒加算ペナルティを受けた結果、アロンソが繰り上がって手にした「もらいポイント」だ。
AMR26は開幕前のバルセロナ・シェイクダウンをほぼ走れず、バーレーンテストでも周回数が全チーム最少。開幕直後はホンダPUの振動問題でドライバーの手に神経損傷の恐れがあるとニューウェイ自身が認める事態にまで発展した。振動問題こそ解消されたものの、直近のバルセロナGP予選ではトップから約4秒落ち。AMR26のエアロスペックはシーズン開幕からまったく変わっていない。
チームの開発方針を決めたのは、チーム代表のエイドリアン・ニューウェイ。コスト上限の効率的な運用を理由に、少量ずつ細かくアップデートを投入するのではなく、夏休み前後のハンガリーGPまたはオランダGPで一括投入する戦略を選んだ。その間、他チームはほぼ毎戦のように新パーツを持ち込んでおり、差は広がる一方だ。
そんな中、オーストリアGPのメディアデーで口を開いたアロンソの発言が矛盾に満ちていた。「待つのは正しい判断だ」と言いつつ「自分は同意していなかった」とも明かし、さらに「他チームのような無制限のアップグレードを持ち込む金がうちにはないらしい」「たぶん他チームは工場の地下にマネーマシンを隠し持っているんだろう」と皮肉たっぷりにコメント。
何かが根本的におかしい
アストンマーティンには何か根本的な問題がある。あれだけの投資をしていてこの状態になるなんて、どう考えても理解できない。
金が足りないんじゃなくて、金の使い方がおかしいんだろう。多額の投資はしてるけど、間違った場所に注ぎ込んでる。
ローレンスがマネーマシンじゃなかったのか?最新の風洞だって持ってるだろ?
ビリオネアのオーナーが息子にチャンピオンシップを買い与えようと金をばらまいた結果、肝心のパーツ代を払い忘れたってわけだ。
もう言葉にならないくらい悔しい。ニューウェイ加入が発表されたときのあの笑顔のアロンソから、こうなるなんて。
自分で言ったこと、忘れてないか?
文脈を補足すると、アロンソは他チームに驚いているんじゃなくて、アストンマーティンを皮肉っている。チームがああいう状態だから当然ナンドは不満を抱いてるわけで。
レース2の後に「ハンガリーで大型アップグレードを入れるまで小さなアップデートは持ち込まない」と発表したチームのエースドライバーが、小さなアップデートが出てこないことに驚いてるって、自分で言ったことだろ?
アロンソはマイアミでまさに同じことを言ってたのに、忘れたのか。「状況は理解している。チームから説明を受けた。毎レース1〜2テンスを持ち込んでも順位は変わらない、P20かP19のままで次のマシンは1秒先にいる。1.5秒か2秒の改善が得られるまでは、生産のボタンを押さないほうがいい」って。
上記のアロンソ発言は第4戦マイアミGP後のもので、コスト上限下では小刻みなアップデートを続けるよりも、一括で大幅な性能向上を図るべきだというチーム方針を自ら擁護していた。それからわずか数戦で「金がないらしい」と皮肉に転じたことに、海外ファンが矛盾を指摘している。
おそらくこれは、いつものアロンソ流の皮肉に込めた極度のフラストレーションだろう。同時に「アストンのアップグレードは凄いものでなければ、あれだけ投資してこの程度かと思われるぞ」という公開プレッシャーでもある。全部含めて、来季アストン残留を確約しないための布石だ。
笑顔のアロンソは、いずれ来る転落がより痛くなることを意味する…。
ニューウェイは組織を率いるタイプなのか
ニューウェイにはレーシング組織全体をまとめ上げる力があるようには見えない。加入発表の時点でほとんどの人がそれを疑問視してたし。
全部の金をエイドリアン・ニューウェイに使ったんだろ…。
そう、コスト上限の枠外にいる人間に全額つぎ込んだんだよ。
大金を叩いてニューウェイを連れてきて、マシンがポンコツだったのは計画にはなかっただろうな。しかもホンダだけのせいにもできない。
ニューウェイは「最も高給な3人」のひとりに分類されるから、コスト上限の対象外だよ。
かつてどこかで大きなタイトルを獲った人間を何百万ドルも払って集めまくった結果、本当に重要なもの、つまり実際のマシンに使う予算が残らなかったと。
クリスチャン・ホーナーがそろそろ職を得るぞ。
金を積めば勝てるわけではない
アロンソはローレンス・ストロールのことを「貧乏」って呼んだのか?
ジャガー、トヨタ…。
まさにこれ。大金を投じてスター選手を引き抜けば勝てるってもんじゃない。それを「チーム」として機能させる人間が別に必要なんだ。
特にトヨタ。あの予算で結果を出せなかったのは酷い。しかもテスト無制限の時代にだ。2000年代のホンダのワークス体制も同じ。まあホンダは2004年に素晴らしいマシンを作ったけど、F2004という宇宙船がなければバトンがチャンピオンシップ争いに絡んでいた可能性もあった。2009年のトヨタもマシンは有望だったのに、両社とも金融危機で撤退してしまった…ブラウンGPとして花開いた「ホンダ」を思うと本当にもったいない。
あのフォース・インディアはどこへ行った
予算の少ないチームが超効率で奇跡を起こしていたのに、いまや予算は膨れ上がって投資対効果はガタ落ち…。
このチーム、昔はフォース・インディアだったんだよな。忘れてた。
かつてシルバーストーンに、雀の涙の予算で毎年そこそこ戦えるミッドフィールドマシンを作り続ける職人集団がいたんだ。
F1以外の問題はさておき、ビジェイ・マリヤは少なくともF1チームの運営は正しくやっていた。フォース・インディアがあの予算で成し遂げたことは、天才的としか言いようがない。ストロール・シニアが買収してからの成果は?前年のチャンピオンマシンのコピーで作った速いマシンが2回。ピンク・メルセデスと、2023年のアロンソが表彰台常連だったAMR。どちらもその先の開発で後退した。このチームはストロール体制下で「シーズン中にマシンを開発する力」を一度も見せていない。ニューウェイを加えたところで魔法の弾丸にはならなかった。もっと根深い技術力の問題を抱えている。正直、ストロールがいる限り…いや、両方のストロールがいる限り、このチームがトップレベルの約束を果たすことはないと思う。
キャデラックに抜かれる日
キャデラックに合計ポイントで抜かれるのが目に見える。
ぶっちゃけ今キャデラックより上にいるのは運がいいだけ。モナコでペレスがグリッドボックスからはみ出していなければ、ポイントを獲っていたのはアストンマーティンじゃなくてキャデラック側だった。
キャデラックはいずれポイントを獲ると思う。毎レース平均4〜5台がリタイアしてるし、107%ルールぎりぎりからQ2圏内に迫るところまで大幅に改善してる。チャンスは必ず来る。アロンソも再びポイントを取るかもしれないけど、現実的にはオーバーテイクが可能なサーキットでなければ難しい。
アストンマーティンのプレシーズンテストはハンガリーで終わる。
さあ、やるぞ意気込んでいた所にトラブル続出、アップデートもないとくれば愚痴の一つや二つ言いたくもなるよな。
出典:r/formula1、The Race

